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インタビュー連載「教えて先生!」
中野 宏一 校長先生 編(其の壱

インタビュアー:​令和五年度 PTA「緑会」会長 植田敦

​中野校長先生の生い立ち

祖先はあの歴史的に有名な・・・・・

‐本日は、中野校長先生の普段は聞けないようなお話から、神大附属に対する熱い思いまで「教えて先生!」と題してインタビューさせて頂きますのでよろしくお願いいたします!

 

こちらこそよろしくお願いします。

 

‐まず最初に、先生のご出身はどちらでしょうか?

私は、1943年の戦時中に北海道の函館で生まれて、中学校の途中から小樽に行きまして、高校は小樽の地元の高校に通ってました。それで、国立旧一期校・二期校に両方受かったんですが、当時の北海道では下宿なんてあんまりなかったもんだから、あとは父の出身校でもあったので地元の小樽商科大学に行ったんです。

‐先生、今簡単に一期校・二期校とおしゃいましたが、北海道の一期校は旧帝大、今の北海道大学ですよ! 

 ※旧帝大とは日本国内に7つあった国立大学の呼称。

 

当時、一期校の入試でトップの成績を取るとテレビがその受験生を放送してたので、私も準備はしてました(笑)

それはさておき、実は小樽の高校の先輩が神奈川大学の学長になった人なんですよ。

 

‐えー、そんなご縁も高校時代にあったんですね!びっくりする話が最初から連発していますが。。。。

びっくりついでに言うとね、先祖は実はすごい人で、泉岳寺には赤穂浪士のお墓があるけど、そこには私の名前が書いてあるんですよ。。。。

 

‐話が凄すぎてついていけません(笑)。ご先祖様が赤穂浪士と関係があったっていう事ですか?

 

赤穂に戻れなくて、南部藩に入って、その後小樽に住んだ人の娘が私の祖母なんです。

 

‐次回討ち入りをするときにはお供させてください!なんて冗談をいうしかないくらいの話ですね!! その話も深堀したいところですが、無理やり話を戻して、大学を出た後はどうされたんですか?

有名企業に就職したのに大学院へ・・・

院生のまま塾経営者に

そのあとの人生は予定から外れるというか、間違ったというかね(笑) 日本トップの商社に入るのをやめたり、その代わり入った銀行も2年経たず辞めたりね。。。。

 

‐またまたツッコミどころが多いお話ですが、なんてもったいないことを!どうして辞めちゃったんですか?

 

いやー、大学院に行こうと思ってね。それで、早稲田の政経と商学部両方受かったんだけど、最初から商学部の大学院に行くって決めてたからそっちにいったんです。 

‐受けるところは全部受かるという体質なんですね(笑)

その大学院に行っているときに、学費や生活費を稼ぐために始めたのが学習塾だったんだけど、これが大当たりしてね。最初は小学生を対象にやってたんだけど、私が教えると開成や国立中学に受かる子受が続出して、評判が評判を呼んで、生徒が100名を超えるようになっちゃって、仕方ないから院生の後輩を講師に雇ったくらいなんです。

教え子には官僚になって〇〇総理大臣の〇〇をやったような子もいるんですよ。

※実名でお話しいただきましたが、有名な方のため伏字扱い。

 

‐えー、じゃぁ銀行に入っていたよりも収入が多くなって結果的にはよかったですね。

 

ここから、また予定が狂うんですよ。塾の生徒が多くなってきたときに、神奈川大学から採用通知が来たんです。神大に入ったら月収が10分の1になりましたよ(笑)

‐笑っていいのか、もうよくわからなくなってきましたが、いきなり採用通知が来ることはないから、先生が応募されたってことなんですよね?

 

そうそう。そこから長いね。専任だけで36年。非常勤入れれば40年だもんね。

 

‐言い方は悪いですが、儲かる塾をやめて大学の先生になろうと思ったのは、やはり目先の利益ではなく、純粋に「教えること」が好きだからですか?

理解した時の子供たちの顔を見ると本当にうれしい

そうなんだよね。だから神大附属の先生の気持ちがよく分かるんですよ。「教えることの楽しさ」とかね。先生が一生懸命、寝ずに準備して授業をやれば、生徒は「打てば響く鐘」じゃないけど、どんどん理解してくれる。理解した時の子供たちの顔を見ると本当にうれしい。こういう感覚を持てる特殊な職業なんですよ、先生という職業は。

 

‐お話ししている先生のお顔、声色から、先生がどれだけ子供たちが好きかというのが伝わってきます。

 

子供が嫌いな人は先生には向きませんよ。うちの先生たちを見てください。みんな生徒が大好きですよ。

中野校長先生がどれだけ子供たちに教えることが好きかヒシヒシと伝わってくるインタビュー。冒頭にはびっくりするような話題もたくさん出て、先生の若かりし羽陽曲折の人生も垣間見ることができました。

次号では先生が大事にしている「先生像」を熱く語っていただいています。お楽しみに!

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